共有座標 その2

2021/09/02

Revit

共有座標 その1」では、モデル作成後に座標を共有する手順を説明してきましたが、座標を共有するタイミングによって、「測量点」や「プロジェクト基準点」、「内部原点」の位置関係がどのように変わるのかをみていきましょう。


モデル作成後に座標を共有した場合

「共有座標 その1」の作成手順は、CADリンク時に「自動-中心合わせ」でモデルをビュー中央に配置して、モデルを作成。最後に、リンクしたDWGファイルから、座標を共有します。


このタイミングで座標を共有すると、「測量点」や「プロジェクト基準点」、「内部原点」は、1点で重なります。下記は、「外構ビュ‐」を表示しており、「内部原点」を表示させています。

CADリンク時に座標を共有した場合
公開されているテキスト(「9.AECコレクション製品での座標系の設定・共有方法 / 3.1 Civil3Dをメインデータとする場合」)で示されている手順です。CADリンク時に座標を共有し、内部原点の移動してからモデリングしています。

「内部原点の移動」とは・・・
Revitには、内部原点から半径 16 km (10 マイル)以内の位置にモデルを作成するという約束事があります。モデルを移動する事で、内部原点から半径 16 km (10 マイル)以内の位置にモデルを作成するために「内部原点の移動」をおこなっています。


「測量点」と「プロジェクト基準点」、「内部原点」は、下記のように離れますが、測量点の原点で緯度経度を拾うことが出来るという利点があります。
下記は、「外構ビュ‐」を表示しており、「内部原点」を表示させています。

座標を共有するタイミングによって「プロジェクト基準点」、「測量点」、「内部原点」が変わりますので、IFCなど、モデル作成後に情報を書き出す必要がある場合などには、作成手順を使い分けてくださいね。


#Revit、#共有座標、#統合モデル