2D図面を3D化する方法1・・・作成する前に

最近よく質問を受ける、2D図面から、３Dモデルを作成する方法を紹介します。

この方法を利用して、今まで作成した2D図面を上手に有効活用してくださいね。

作成する前に、確認してほしい事

①2D図面のサイズは、実寸で描かれていますか？
3Dモデルを作成する場合は、「平面図」や「側面図」を組み合わせて作成しますので、実寸で描かれている方が作業がしやすいです。

②単位の確認

AutoCADで作成した図面は、「㎜：ミリメートル」で描かれていると思います。3Dモデル化したパーツをCivil 3Dで利用しようと考えている場合は、Civil 3Dの単位系は「m：メートル」ですので、単位系が異なっていることに注意してください。

単位の変更は、「SCALE」コマンドで行うことが出来ます。

UCS

３Dモデルを作成する場合は、「平面図」や「側面図」などを様々な「UCS」に配置して作成していきます。この時に利用するのが、「UCS」です。「UCS」は、「X、Y、Z」軸を変更する時に使用します。AutoCADもCivil 3Dも線を描くことが出来るのは、「X」軸と「Y」軸上ですので、思うように、オブジェクトを移動する事ができなかったり、線が描けない場合は、「UCS」を確認してください。

 

「UCS」は、「表示」タブの「UCS」パネルで変更することが出来ます。

例えば・・・

立方体の前面に円を描きたい場合は、次のようにして「UCS」を変更します。

①「表示」タブの「UCS」パネルにある「面」をクリックして、「ユーザー座標系をソリッド面に位置合わせ」を選択します。

②作業し対面を選択し、「受け入れ」をクリックします。

③右下の「UCS」が変更され、選択した作業面に円を描くことが出来るようになります。

 

 

④「UCS」を変更した場合は、最後に必ず「ワールド座標」に戻します。

ソリッドとサーフェス

2D図面をベースに3Dモデルを作成する場合は、3Dモデル化したいオブジェクトは、ポリラインで閉じた形状にしておく必要があります。閉じた形状になっていないと、下に示したように、「サーフェス」になってしまいますので注意してください。

「ポリラインで閉じた形状を作成するには、「ホーム」タブから「ポリライン」を選択して、なぞるようにして閉じた形状を作成するか、

「結合：JOIN」コマンドで、既存の「線分」を結合します。

ソリッドを作成するコマンド

「押し出し」や２Dをパス上に押し出す「スイープ」、大きさの異なる2Dを結んで作成する「ロフト」などが用意されています。

今までに作成した2D図面も、是非有効に活用してくださいね！ 

「2D図面を3D化する方法2」では、橋梁図面を利用して、3Dモデル化する手順を紹介しています。

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